このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

25.2.5 SELinuxコンテキストについて

SELinuxでは、すべてのファイル・システム、ファイル、ディレクトリ、デバイス、プロセスにセキュリティ・コンテキストが関連付けられています。 ファイルの場合、SELinuxはファイル・システムの拡張属性にコンテキスト・ラベルを格納します。 コンテキストには、システム・オブジェクト(SELinuxユーザー、そのロール、タイプ、セキュリティ・レベル)についての追加情報が含まれます。 SELinuxはこのコンテキスト情報を使用して、プロセス、Linuxユーザー、ファイル別にアクセスを制御します。

特定のコマンド(lspsおよびid)に-Zオプションを指定して、次の構文でSELinuxコンテキストを表示できます。

SELinux user:Role:Type:Level

ここで、各フィールドは次のとおりです。

SELinux user

SELinuxユーザー・アカウントは、通常のLinuxユーザー・アカウントを補完します。 SELinuxは、すべてのLinuxユーザーを、ユーザー・セッション内のプロセスのSELinuxコンテキストで使用されるSELinuxユーザーIDにマップします。

Role

ロール・ベース・アクセス制御(RBAC)セキュリティ・モデルでは、ロールはSELinuxプロセス・ドメインまたはファイル・タイプとSELinuxユーザーとの間の中間抽象レイヤーとして機能します。 プロセスは特定のSELinuxドメインで実行され、ファイル・システム・オブジェクトにはSELinuxファイル・タイプが割り当てられます。 SELinuxユーザーには指定されたロールを実行する権限が与えられ、ロールには指定されたSELinuxドメインおよびファイル・タイプへの権限が与えられます。 ユーザーのロールは、ユーザーがアクセスできるプロセス・ドメインおよびファイル・タイプ、またユーザーがアクセスできるプロセスおよびファイルを決定します。

Type

タイプは、SELinuxファイル・タイプまたはSELinuxプロセス・ドメインを定義します。 それぞれのドメインで実行することで、プロセスは互いに分離されています。 この分離によって、他のプロセスが使用しているファイルにプロセスがアクセスするのを防ぎ、他のプロセスにプロセスがアクセスするのを防ぎます。 SELinuxポリシー・ルールは、プロセス・ドメインがファイル・タイプおよび他のプロセス・ドメインに対して有するアクセス権を定義します。

Level

レベルは、Multilevel Security (MLS)およびMulticategory Security (MCS)の属性です。 MLS範囲は機密レベルのペアで、low_level-high_levelで示されます。 レベルが同一の場合、範囲はlow_levelと略記できます。 たとえば、s0s0-s0は同じです。 各レベルには、レベルが適用されるセキュリティ・カテゴリのオプション・セットがあります。 セットが連続する場合は、略記できます。 たとえば、s0:c0.c3s0:c0,c1,c2,c3は同じです。