このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
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16.6 Sendmailクライアントの構成

Sendmailクライアントは、アウトバウンド・メールを別のSMTPサーバー(通常はISPまたは組織のIT部門で管理される)に送信し、次に、このサーバーが電子メールをその宛先にリレーします。

Sendmailクライアントを構成するには:

  1. SMTPサーバーのアカウントに認証が必要な場合は、次のようにします。

    1. rootのみがアクセス可能な/etc/mailの下にauthディレクトリを作成します。

      # mkdir /etc/mail/auth
      # chmod 700 /etc/mail/auth
    2. authディレクトリで、次の例のようにSMTPサーバーの認証情報を格納するファイルsmtp-authを作成します。

      # echo 'AuthInfo:smtp.isp.com: "U:username" "P:password"' > /etc/mail/auth/smtp-auth

      smtp.isp.comはSMTPサーバーのFQDN、usernameおよびpasswordはアカウントの名前とパスワードです。

    3. smtp-authからデータベース・ファイルを作成し、rootのみがファイルを読取り/書込みできるようにします。

      # cd /etc/mail/auth
      # makemap hash smtp-auth < smtp-auth
      # chmod 600 smtp-auth smtp-auth.db
  2. /etc/mail/sendmail.mcを編集し、次の行を変更します。

    dnl define('SMART_host', 'smtp.your.provider')dnl

    正しい文は次のとおりです。

    define('SMART_host', 'smtp.isp.com')dnl

    smtp.isp.comはSMTPサーバーのFQDNです。

  3. SMTPサーバーのアカウントに認証が必要な場合は、SMART_hostを定義する行の後ろに、次の行を追加します。

    define('RELAY_MAILER_ARGS', 'TCP $h port')dnl
    define('confAUTH_MECHANISMS', 'EXTERNAL GSSAPI DIGEST-MD5 CRAM-MD5 LOGIN PLAIN')dnl
    FEATURE('authinfo','hash /etc/mail/auth/smtp-auth.db')dnl
    define(`confAUTH_OPTIONS', `A p y')dnl

    portはSMTPサーバーが使用するポート番号です(例: SMARTTLSには587、SSL/TLSには465)。

  4. /etc/sysconfig/sendmailを編集し、DAEMONの値をnoに設定します。

    DAEMON=no

    このエントリにより、sendmailによるポート25での着信電子メールのリスニングが無効になります。

  5. sendmailサービスを再起動します。

    # service sendmail restart

    構成をテストするには、電子メールを別のドメインのアカウントに送信します。

この構成は、着信する電子メールを受信またはリレーしません。 クライアント・アプリケーションを使用して、POPまたはIMAP経由で電子メールを受信できます。