このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
Sendmailクライアントは、アウトバウンド・メールを別のSMTPサーバー(通常はISPまたは組織のIT部門で管理される)に送信し、次に、このサーバーが電子メールをその宛先にリレーします。
Sendmailクライアントを構成するには:
SMTPサーバーのアカウントに認証が必要な場合は、次のようにします。
rootのみがアクセス可能な/etc/mailの下にauthディレクトリを作成します。#
mkdir /etc/mail/auth#chmod 700 /etc/mail/authauthディレクトリで、次の例のようにSMTPサーバーの認証情報を格納するファイルsmtp-authを作成します。#
echo 'AuthInfo:smtp.isp.com: "U:username" "P:password"' > /etc/mail/auth/smtp-authsmtp.isp.comはSMTPサーバーのFQDN、usernameおよびpasswordはアカウントの名前とパスワードです。smtp-authからデータベース・ファイルを作成し、rootのみがファイルを読取り/書込みできるようにします。#
cd /etc/mail/auth#makemap hash smtp-auth < smtp-auth#chmod 600 smtp-auth smtp-auth.db
/etc/mail/sendmail.mcを編集し、次の行を変更します。dnl define('SMART_host', 'smtp.your.provider')dnl正しい文は次のとおりです。
define('SMART_host', 'smtp.isp.com')dnlsmtp.isp.comはSMTPサーバーのFQDNです。SMTPサーバーのアカウントに認証が必要な場合は、
SMART_hostを定義する行の後ろに、次の行を追加します。define('RELAY_MAILER_ARGS', 'TCP $hport')dnl define('confAUTH_MECHANISMS', 'EXTERNAL GSSAPI DIGEST-MD5 CRAM-MD5 LOGIN PLAIN')dnl FEATURE('authinfo','hash /etc/mail/auth/smtp-auth.db')dnl define(`confAUTH_OPTIONS', `A p y')dnlportはSMTPサーバーが使用するポート番号です(例: SMARTTLSには587、SSL/TLSには465)。/etc/sysconfig/sendmailを編集し、DAEMONの値をnoに設定します。DAEMON=no
このエントリにより、
sendmailによるポート25での着信電子メールのリスニングが無効になります。sendmailサービスを再起動します。#
service sendmail restart構成をテストするには、電子メールを別のドメインのアカウントに送信します。
この構成は、着信する電子メールを受信またはリレーしません。 クライアント・アプリケーションを使用して、POPまたはIMAP経由で電子メールを受信できます。

