chkconfigコマンドを使用して、サービスを実行する実行レベルの定義、サービスの起動情報のリスト、およびサービスの状態のチェックを行うことができます。chkconfigは、/etc/rcN.dディレクトリ内のシンボリック・リンクの構成を変更します。

独自のデーモンを実行するすべてのサービスの実行レベル構成をリストするには:

# chkconfig --list
NetworkManager 	0:off	1:off	2:on	 3:on	4:on	 5:on	6:off
abrt-ccpp      	0:off	1:off	2:off	3:on	4:off	5:on	6:off
abrt-oops      	0:off	1:off	2:off	3:on	4:off	5:on	6:off
abrtd          	0:off	1:off	2:off	3:on	4:off	5:on	6:off
acpid          	0:off	1:off	2:on	 3:on	4:on	 5:on	6:off
atd            	0:off	1:off	2:off	3:on	4:on	 5:on	6:off
...

このコマンドは、各サービスの後に、各実行レベルに構成されている状態をリストします。 たとえば、abrtdサービスは、実行レベル3および5で実行するように構成されています。

特定のサービス(たとえば、ntpd)の構成を表示するには、その名前を引数として指定します。

# chkconfig --list ntpd
ntpd           	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off

実行レベル2、3、4または5で実行するサービスを有効化するには、on引数を使用します。

# chkconfig httpd on
# chkconfig --list httpd
httpd          	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off

特定の実行レベルでのみサービスを有効化するには、次の例のように、--levelオプションの後に実行レベルの連結リストを指定します。

# chkconfig --level 35 httpd on
# chkconfig --list httpd
httpd          	0:off	1:off	2:off	3:on	4:off	5:on	6:off

同様に、次の例のようにoff引数を使用して、実行レベル2、3、4および5、または--levelで指定した実行レベルに対してサービスを無効化します。

# chkconfig sshd off
# chkconfig --list sshd
sshd           	0:off	1:off	2:off	3:off	4:off	5:off	6:off
# chkconfig sshd on
# chkconfig --list sshd
sshd           	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off
# chkconfig --level 34 sshd off
# chkconfig --list sshd
sshd           	0:off	1:off	2:on	3:off	4:off	5:on	6:off

chkconfigコマンドは、特定の実行レベルで実行するサービスの構成を変更します。 この例に示すように、サービスの現在の状態は変更しません。

# runlevel
N 5
# chkconfig sshd off
# chkconfig --list sshd
sshd           	0:off	1:off	2:off	3:off	4:off	5:off	6:off
# service sshd status
openssh-daemon (pid  12101) is running...

sshdサービスの変更後の構成が有効になるのは、システムの実行状態が次に変化するとき(システムを再起動するなど)のみです。 サービスを停止するには、service sshd stopコマンドを使用できます。

詳細は、chkconfig(8)マニュアル・ページを参照してください。