21.3.4 Oracle LinuxクライアントからのSamba共有へのアクセス
ノート
この項で説明するコマンドを使用するには、yumを使用してsamba-clientおよびcifs-utilsパッケージをインストールします。
findsmbコマンドを使用して、Sambaサーバーのサブネットを問い合せることができます。 このコマンドによって、IPアドレス、NetBIOS名、ワークグループ、オペレーティング・システム、および検出された各サーバーのバージョンが表示されます。
または、smbtreeコマンドを使用でき、これは、既知のドメインの階層、それらのドメイン内のサーバー、およびサーバー上の共有を表示するテキストベースのSMBネットワーク・ブラウザです。
GNOMEおよびKDEデスクトップには、ネットワーク上でのWindows共有の表示に使用できる、ブラウザベースのファイル・マネージャが用意されています。 ファイル・マネージャのロケーション・バーにsmb:と入力して、ネットワーク共有を参照します。
コマンドラインからWindows共有にアクセスするには、smbclientコマンドを使用します。
$ smbclient //server_name/share_name [-U username]
ログイン後に、smb:\>プロンプトにhelpと入力して、使用可能なコマンドのリストを表示します。
Samba共有をマウントするには、次のようにコマンドを使用します。
# mount -t cifs //server_name/share_name mountpoint -o credentials=credfile
ここで、資格証明ファイルには、次の例のようにusername、passwordおよびdomainの設定が含まれます。
username=eddie
password=clydenw
domain=MYDOMWKG
domainへの引数には、ドメインまたはワークグループの名前を指定できます。
注意
資格証明ファイルにはプレーン・テキストのパスワードが含まれるため、次の例のように、chmodを使用して自分のみがパスワードを読み取れるようにします。
# chmod 400 credfile
SambaサーバーがADドメイン内のドメイン・メンバー・サーバーで、現行のログイン・セッションがドメイン内のKerberosサーバーによって認証された場合は、資格証明ファイルのかわりにsec=krb5オプションを指定して、既存のセッション資格証明を使用できます。
# mount -t cifs //server_name/share_name mountpoint -o sec=krb5
詳細は、findsmb(1)、mount.cifs(8)、smbclient(1)およびsmbtree(1)の各マニュアル・ページを参照してください。