このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

25.2.6 SELinuxユーザーについて

25.2.5項「SELinuxコンテキストについて」で説明したように、各SELinuxユーザー・アカウントは通常のOracle Linuxユーザー・アカウントを補完します。 SELinuxは、すべてのOracle Linuxユーザーを、ユーザー・セッション内のプロセスのSELinuxコンテキストで使用されるSELinuxユーザーIDにマップします。

SELinuxユーザーはSELinuxポリシーの一部であり、特定のロール・セットおよび特定のMLS (Multi-Level Security)範囲に対する権限が与えられ、各Oracle Linuxユーザーはポリシーの一部としてSELinuxユーザーにマップされます。 このため、Linuxユーザーは、SELinuxユーザーに設定されている制限やセキュリティ・ルールやメカニズムを継承します。 ユーザーのロールやレベルを定義するために、マップされたSELinuxユーザーIDがセッション内のプロセスのSELinuxコンテキストで使用されます。 ユーザー・マッピングは、SELinux管理GUIの「ユーザー・マッピング」ビューで表示できます。 コマンド・ラインからSELinuxユーザー・アカウントとOracle Linuxユーザー・アカウント間のマッピングを表示することもできます。

# semanage login -l
Login Name   SELinux User     MLS/MCS Range
_default_    unconfined_u     s0-s0:c0.c1023
root         unconfined_u     s0-s0:c0.c1023
system_u     system_u         s0-s0:c0.c1023

MLS/MCS範囲列には、MLSとMCSで使用されるレベルが表示されます。

デフォルトでは、Oracle LinuxユーザーはSELinuxユーザーunconfined_uにマップされます。

下表に示すセキュリティ・ルールおよびメカニズムが事前定義された、制限されたドメイン内のSELinuxユーザーにOracle Linuxユーザーをマップすることで、Oracle Linuxユーザーを制限するようSELinuxを構成できます。

SELinuxユーザー

SELinuxドメイン

suの実行の可否

ネットワークへのアクセスの可否

X Window Systemを使用したログインの可否

$HOMEおよび/tmpでのアプリケーション実行の可否

guest_u

guest_t

不可

不可

不可

不可

staff_u

staff_t

user_u

user_t

不可

xguest_x

xguest_t

不可

Firefoxのみ

不可