このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

10.1 cgroupについて

cgroupは、cgroupによるシステム・リソースへのアクセスを制御する基準のセットを適用することで1つにまとめたプロセス(タスク)のコレクションです。 子のcgroupが親のcgroupからその特性を継承するcgroupの階層を作成できます。 cgroupを使用して次の方法でプロセスを管理できます。

  • グループで使用可能なCPU、I/Oおよびメモリー・リソースを制限します。

  • あるグループの他のグループに対する優先順位を変更します。

  • 会計および請求目的でグループのリソース使用率を測定します。

  • グループのファイル、プロセスおよびネットワーク接続を他のグループから分離します。

  • チェックポイントを作成できるようにグループを固定化します。

cgroupは次の方法で作成および管理できます。

  • cgroupの構成ファイル/etc/cgconfig.confを編集する方法。

  • cgcreatecgclassifycgexecなどのcgroupコマンドを使用する方法。

  • /sys/fs/cgroup以下のtasksディレクトリにプロセスIDを追加するなどして、cgroupの仮想ファイル・システムを操作する方法。

  • ルール・エンジンやPAMがcgroupに自動的にプロセスを移動できるようにcgroupルール・ファイルの/etc/cgrules.confを編集する方法。

  • Linuxコンテナなどの追加アプリケーション・ソフトウェアを使用する方法。

  • libvirtで提供されているAPIを使用する方法。

最終的には本番環境にcgroupをデプロイするため、この章では、/etc/cgconfig.confおよび/etc/cgrules.confファイルを編集してcgroupを構成する方法と、cgroupにプロセスを関連付けるようにPAMを構成する方法について説明します。

ノート

cgroupを使用するには、システムにlibcgroupパッケージをインストールする必要があります。