このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

20.1 ローカル・ファイル・システムについて

Oracle Linuxは、次のように、ブロック・デバイス上で構成可能な多数のローカル・ファイル・システム・タイプをサポートしています。

btrfs

Btrfsは、大規模ストレージ・サブシステムの拡大するスケーラビリティ要件に対応するように設計されているコピーオンライト・ファイル・システムです。 これは、スナップショット、ロールバック機能、データ整合性のチェックサム機能、透過的な圧縮、および統合論理ボリューム管理をサポートしています。

サポートされているファイルまたはファイル・システムの最大サイズは16EBですが、この制限はテストされていません。 Btrfsには、Unbreakable Enterprise Kernelリリース2 (2.6.39)またはUnbreakable Enterprise Kernelリリース 3 (3.8.13)が必要です。

詳細は、第20.2項「Btrfsファイル・システムについて」を参照してください。

ext3

ext3ファイル・システムは、信頼性と可用性を向上させるためにジャーナル機能を備えています。 停電または制御不能なシステム停止の後に、整合性チェックは不要です。ext2ファイル・システムは、再フォーマットせずにext3にアップグレードできます。

第20.14項「root以外のExt2ファイル・システムのExt3への変換」および第20.15項「rootのExt2ファイル・システムのExt3への変換」を参照してください。

サポートされているファイルおよびファイル・システムの最大サイズは2TBおよび16TBです。

ext4

ext4ファイル・システムは、ext3の機能に加えて、エクステント(連続物理ブロック)、事前割当て、遅延割当て、ファイル・システムの高速チェック、より堅牢なジャーナル、およびその他の拡張をサポートしています。

サポートされているファイルまたはファイル・システムの最大サイズは16TBです。

ocfs2

Oracle Cluster File Systemバージョン2 (OCFS2)は、クラスタでの使用を目的とした、パフォーマンスに優れた可用性の高い共有ディスク型の汎用ファイル・システムですが、クラスタ化されていないスタンドアロン・ファイル・システムとして使用できます。

ext4やbtrfsなどの代替ファイル・システムと比較して、OCFS2をローカルでマウントする利点はないように思われますが、OCFS2では、btrfsファイル・システムでcp --reflinkコマンドを使用する場合と同様に、reflinkコマンドを使用して個々のファイルのコピーオンライト・クローンを作成できます。 通常、このようなクローンによって、VMイメージやLinuxコンテナなどの非常によく似たファイルの複数のコピーを格納する場合にディスク領域を節約できます。 また、ローカルOCFS2ファイル・システムをマウントすると、後でそれを変換せずにクラスタ・ファイル・システムに移行できます。

第20.16項「ローカルOCFS2ファイル・システムの作成」を参照してください。

サポートされているファイルまたはファイル・システムの最大サイズは16TBです。

vfat

vfatファイル・システム(FAT32とも呼ばれます)は、当初はMS-DOS用に開発されました。 これはジャーナルをサポートしておらず、他のファイル・システム・タイプで使用可能な多くの機能を備えていません。 これは、主に、Microsoft WindowsシステムとOracle Linuxシステムの間でデータを交換するために使用されます。

サポートされているファイル・サイズまたはファイル・システム・サイズは最大2GBです。

xfs

XFSはパフォーマンスに優れたジャーナル・ファイル・システムで、ファイル・システムが多数のストレージ・デバイスにまたがる場合でも、I/Oスレッド、ファイル・システムの帯域幅、ファイルおよびファイル・システムのサイズに、高いスケーラビリティが確保されます。

サポートされているファイルまたはファイル・システムの最大サイズは100TBです。 XFSはx86_64アーキテクチャでのみサポートされ、Unbreakable Enterprise Kernelリリース2 (2.6.39)またはUnbreakable Enterprise Kernelリリース 3 (3.8.13)が必要です。

詳細は、第20.17項「XFSファイル・システムについて」を参照してください。

システムでサポートされているファイル・システム・タイプを確認するには、次のコマンドを使用します。

# ls /sbin/mkfs.*
/sbin/mkfs.btrfs   /sbin/mkfs.ext3     /sbin/mkfs.msdos
/sbin/mkfs.cramfs  /sbin/mkfs.ext4     /sbin/mkfs.vfat
/sbin/mkfs.ext2    /sbin/mkfs.ext4dev  /sbin/mkfs.xfs

これらの実行可能ファイルを使用して、拡張子で指定されたファイル・システム・タイプを作成します。mkfs.msdosおよびmkfs.vfatmkdosfsの代替名です。mkfs.cramfsは、埋込みシステムや小さいフットプリントのシステムで使用される、圧縮されたROMの読取り専用cramfsファイル・システムを作成します。