このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
通常、iSCSIターゲットはネットワークで接続された専用のストレージ・デバイスですが、汎用コンピュータを使用することもできます。 この項の手順では、単純なiSCSIターゲットの設定方法を示します。
Oracle LinuxシステムをiSCSIターゲットとして構成するには:
scsi-target-utils
パッケージをインストールします。#
yum install scsi-target-utils
/etc/tgt/targets.conf
を編集し、次の例のように、有効にするiSCSIターゲットおよびストレージ・デバイス(LUN)のエントリを作成します。<target iqn.2012-01.com.mydom.host01:target1> direct-store /dev/sdb # LUN 1 direct-store /dev/sdc # LUN 2 </target>
/etc/tgt/targets.conf
ファイルには、テンプレートとして使用できる複数のサンプル構成があります。例に記載されているターゲットは、次の形式のiSCSI修飾名(IQN)で一意に識別されます。
iqn.
YYYY
-MM
.reverse_FQDN
[:target_name
]説明:
-
YYYY
-MM
命名機関がドメインの所有権を取得した年月を指定します。
-
reverse_FQDN
命名機関の逆引き完全修飾ドメイン名を指定します。
-
target_name
サイトでターゲットを識別するためのオプションのターゲット名を指定します。
-
iSCSIターゲット・サービス
tgtd
を開始し、システムの再起動後に開始するように構成します。#
service tgtd start
#chkconfig tgtd on
tgtadmコマンドを使用して、iSCSIターゲットが使用可能であることを検証します。
#
tgtadm -o show -m target
Target 1: iqn.2012-01.com.mydom.host01:target1 System information: Driver: iscsi State: ready I_T nexus information: LUN information: LUN: 0 Type: controller SCSI ID: deadbeaf1:0 SCSI SN: beaf10 Size: 0 MB Online: Yes Removable media: No Backing store: No backing store LUN: 1 Type: disk SCSI ID: deadbeaf1:1 SCSI SN: beaf11 Size: 10737 MB Online: Yes Removable media: No Backing store: No ...
tgtadmユーティリティを使用して、iSCSIターゲットを監視および構成できます。 また、tgt-adminスクリプトには、ターゲット情報を作成、削除および表示するtgtadmコマンドに対する簡略化したインタフェースが用意されています。 tgt-setup-lunスクリプトを使用して、ターゲットを作成し、ターゲットをデバイスに追加して、ターゲットへの接続を許可するiSCSIイニシエータを定義できます。
詳細は、targets.conf(5)
、tgt-admin(8)
、tgt-setup-lun(8)
およびtgtadm(8)
の各マニュアル・ページを参照してください。