basename, dirname - パス名の部分的な抽出
/usr/bin/basename string [suffix]
/usr/xpg4/bin/basename string [suffix]
dirname string
basename ユーティリティーは、/ で終わるすべてのプレフィックスと suffix (string 中にある場合) を string から削除して、その結果を標準出力に出力します。このユーティリティーは通常、シェルプロシージャ内の置換マーク (` `) の中で使用されます。
suffix は、expr(1) のマニュアルページに定義されているパターンです。
suffix は、含まれるどの文字にも特殊な意味が付加されていない文字列です。
dirname ユーティリティーは、string 内のパス名の最後のレベルを除く、すべてのレベルを出力します。
次の例は、引数 /home/sms/personal/mail を指定して呼び出しを行なった場合で、環境変数 NAME に mail というファイルを設定し、環境変数 MYMAILPATH に文字列 /home/sms/personal を設定します。
example% NAME=`basename $HOME/personal/mail` example% MYMAILPATH=`dirname $HOME/personal/mail`使用例 2 ファイルをコンパイルして出力を移動する
次のシェルプロシージャは、引数 /usr/src/bin/cat.c を指定して呼び出しを行なった場合で、指定したファイルをコンパイルし、出力を現在のディレクトリ内の cat というファイルに移動します。
example% cc $1 example% mv a.out `basename $1 .c`
basename と dirname の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次の終了ステータスが返されます。
正常終了。
エラーが発生した。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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expr(1), basename(3C), attributes(5), environ(5), standards(5)