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マニュアルページ セク ション 1: ユー ザーコマンド

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更新: 2016年12月6日
 
 

kdestroy(1)

名前

kdestroy - Kerberos チケットの破棄

形式

/usr/bin/kdestroy [-q] [-c cache_name]

説明

kdestroy ユーティリティーは、ユーザーのアクティブな Kerberos 承認チケットを含む指定された資格キャッシュに 0 を書き込むことによって、それらのチケットを破棄します。資格キャッシュが指定されていない場合は、デフォルトの資格キャッシュが破棄されます。資格キャッシュが存在しない場合、kdestroy は、その影響に対するメッセージを表示します。

キャッシュを上書きしたあと、kdestroy はシステムからキャッシュを削除します。このユーティリティーは、操作の成功または失敗を示すメッセージを表示します。キャッシュを破棄できない場合、kdestroy は、端末のビープ音を鳴らすことによってユーザーに警告します。

必要に応じて、ログアウトしたらチケットが自動的に破棄されるように kdestroy コマンドを .logout ファイル内に配置できます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–c cache_name

cache_name は、資格 (チケット) のキャッシュ名および場所として使用します。このオプションが使用されていない場合は、デフォルトのキャッシュ名および場所が使用されます。

–q

何も出力せずに実行されます。kdestroy がチケットの破棄に失敗した場合、端末のビープ音は鳴りません。

環境変数

kdestroy は、次の環境変数を使用します。

KRB5CCNAME

資格 (チケット) のキャッシュの場所。構文および詳細については、krb5envvar(5) を参照してください。

ファイル

/tmp/krb5cc_uid

デフォルトの資格キャッシュ (uid は、ユーザーの 10 進数の UID です)。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
service/security/kerberos-5
インタフェースの安定性
確実
コマンド引数
確実
コマンド出力
不確実

関連項目

kinit(1), klist(1), attributes(5), kerberos(5), krb5envvar(5)

バグ

指定された資格キャッシュ内のチケットのみが破棄されます。ルートインスタンスとパスワード変更のチケットを保持するために、個別のチケットキャッシュが使用されます。これらのファイルも、おそらく破棄するべきです。または、ユーザーのチケットをすべて 1 つの資格キャッシュ内に保持するべきです。