cmp - 2 つのファイルの比較
/usr/bin/cmp [-l | -s] file1 file2 [skip1] [skip2]
cmp は、2 つのファイル file1 と file2 を比較します。2 つのファイルの内容が同じである場合、cmp は何も出力しません。デフォルトでは、ファイルが異なる場合、最初の差異が発生するバイトおよび行が標準出力に書き込まれます。バイト数と行数の初めをそれぞれ 1 とします。
skip1 と skip2 はそれぞれ file1 と file2 への初期バイトオフセットであり、8 進数と 10 進数のいずれかになります。先行する 0 は 8 進数を意味します。
file1 と files2 のどちらかが - の場合、cmp はそのオペランドに標準入力を使用します。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
各差異部分について、10 進数のバイト位置と差異部分のバイト長 (8 進数) を書き出します。
差異のあるファイルについて何も書き出しません。ゼロ以外の終了ステータスのみを返します。
次のオペランドがサポートされています。
比較する 1 つ目のファイルのパス名。file1 として - を指定すると、標準入力とみなされます。
比較する 2 つ目のファイルのパス名。file2 として - を指定すると、標準入力とみなされます。
file1 と file2 がどちらも標準入力を指す場合、または同じ先入れ先出し型特殊ファイル、ブロック型特殊ファイル、あるいは文字型特殊ファイルを指す場合、エラーで終了します。
ファイルが 2 ギガバイト (231 バイト) 以上ある場合の cmp の動作については、largefile(5) を参照してください。
次の例では、file1 と file2 をバイトごとに比較します。
example% cmp file1 file2 0 1024
比較を行う前に file2 を 1024 バイト分とばしています。
cmp の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次のエラー値が返されます。
2 つのファイルは同一です。
2 つのファイルは異なっていました。1 つのファイルがもう一方のファイルの先頭部分と同一の場合も、このコードが返されます。
エラーが発生した。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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comm(1), diff(1), attributes(5), environ(5), largefile(5), standards(5)