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マニュアルページ セク ション 1: ユー ザーコマンド

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更新: 2016年12月6日
 
 

scp(1)

名前

scp - セキュリティー保護されたコピー (リモートファイルのコピープログラム)

形式

scp [-pqrvBC46] [-F ssh_config] [-S program] [-P port] 
     [-c cipher] [-i identity_file] [-o ssh_option] 
     [ [user@]host1:]file1 []... [ [user@]host2:]file2

説明

scp ユーティリティーは、ネットワーク上のホスト間でファイルをコピーします。このユーティリティーは、ssh(1) をデータ転送に使用し、ssh(1) と同じ認証を使用して同じセキュリティーを提供します。rcp(1) とは異なり、scp は、認証に必要な場合はパスワードまたはパスフレーズを要求します。

ファイル名にホスト指定とユーザー指定を含めて、そのファイルを該当のホストにコピーしたりホストからコピーしたりする必要があることを示すことができます。2 つのリモートホスト間のコピーが許可されます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–4

強制的に scp が IPv4 アドレスのみを使用するようにします。

–6

強制的に scp が IPv6 アドレスのみを使用するようにします。

–B

バッチモードを選択します。(パスワードまたはパスフレーズを要求しないようにします。)

–c cipher

データ転送の暗号化に使用する暗号化方式を選択します。このオプションは、直接 ssh(1) に渡されます。

–C

圧縮を有効にします。–C フラグを ssh(1) に渡して、圧縮を有効にします。

–F ssh_config

ssh(1.) のユーザーごとの代替構成ファイルを指定します。

–i identity_file

RSA 認証用の識別情報 (秘密鍵) を読み取るファイルを選択します。このオプションは、ssh(1) に直接渡されます。

–o ssh_option

指定したオプションは、直接 ssh(1) に渡されます。

–p

元のファイルの変更時間、アクセス時間、およびモードを保存します。

–P port

リモートホストの接続先ポートを指定します。このオプションは、大文字の「P」で記述されます。これは、–p がすでに rcp(1) でファイルの時間とモードを保存するために予約されているためです。

–q

進行状況メーターを無効にします。

–r

ディレクトリ全体を再帰的にコピーします。

–S program

暗号化した接続で使用するプログラムの名前を指定します。このプログラムは、ssh(1) のオプションを認識する必要があります。

–v

冗長モード。scp および ssh(1) が進行状況に関するデバッグメッセージを出力するようにします。これは、接続、認証、および構成の問題をデバッグするときに役立ちます。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

host1、host2、...

ファイルのコピー元またはコピー先のホストの名前。

file1、file2、...

コピーするファイル。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

1

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
network/ssh
インタフェースの安定性
確実

関連項目

rcp(1), ssh(1), ssh-add(1), ssh-agent(1), ssh-keygen(1), sshd(1M), ssh_config(4), attributes(5)

一般に、scp でパスワードまたはキーボード対話型認証方式と 2 つのリモートホストを使用しても機能しません。scp で使用できるのは、pubkeyhostbased、または gssapi-keyex 認証方式のいずれかです。pubkey 認証方式の場合は、パスフレーズで保護されていない秘密鍵か、明示的な ssh エージェント転送のいずれかを使用する必要があります。gssapi-keyex 認証方式が kerberos_v5 GSS-API メカニズムで機能するのは、GSSAPIDelegateCredentials オプションが有効になっている場合だけです。