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マニュアルページ セク ション 1: ユー ザーコマンド

印刷ビューの終了

更新: 2016年12月6日
 
 

cat(1)

名前

cat - ファイルの連結と表示

形式

/usr/bin/cat [-nbsuvet] [
file...]

説明

cat ユーティリティーは file を指定された順に読み込み、標準出力に出力します。したがって、

example% cat file

は、file を端末に出力します。

example% cat file1 file2 >file3

は、file1file2 を連結して、結果を file3 に出力します。入力ファイルが指定されなかったときは、cat は標準入力ファイルから読み込みます。

オプション

/usr/bin/cat では次のオプションを使用できます。

–b

–n と同様に行番号を振ります。ただし、空行は数えません。

–n

各出力行の前に、行番号を振ります。

–s

cat は、ファイルが存在しないとき何もしません。

–u

出力はバッファリングされません

デフォルトでは、出力はバッファリングされます。

–v

タブを除く非印刷文字、NEWLINE、およびフォームフィードが明確に出力されます。ASCII 制御文字 (8 進数の 000 から 037) は ^n として出力されます。ここで n は、8 進数の 100 から 137 の範囲の対応する ASCII 文字 (@、A、B、C、. . .、X、Y、Z、[、\、]、^、および _) です。DEL 文字 (8 進数の 0177) は ^? として出力されます。その他の非印字文字は M-x として出力されます。ここで x は、下位 7 ビットで指定される ASCII 文字です。

–v オプションを使用した場合、次のオプションも使用できます。

–e

$ 記号が各行の最後 (NEWLINE の前) に出力されます。

–t

タブは ^I として、フォームフィードは ^L としてそれぞれ出力されます。

–e オプションおよび –t オプションは、–v オプションが指定されていなければ無視されます。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

file

入力ファイルのパス名。file の指定がない場合は、標準入力を使用します。file - である場合、cat は、シーケンス内のその時点で標準入力から読み取ります。cat は、このように参照されても標準入力を閉じたり、再度開いたりすることはなく、 - file として複数回現れることを受け入れます。

使用法

2G バイト (231 バイト) 以上のファイルを検出した場合の cat の動作については、largefile(5) を参照してください。

使用例 1 ファイルを連結する

次のコマンドは、myfile というファイルの内容を標準出力に書き出します。

example% cat myfile
使用例 2 2 つのファイルを 1 つのファイルに連結する

次のコマンドは、ファイル doc1doc2 を連結し、その結果を doc.all に書き込みます。

example% cat doc1 doc2 > doc.all
使用例 3 cat の呼び出し 1 回で 2 組の入力を連結する

このコマンドは、標準入力が端末の場合に、1 回の cat の呼び出しで端末から 2 組の入力データを取得します。

example% cat start - middle - end > file

このコマンドは、標準入力が端末の場合には、1 回の cat の呼び出しで、端末から 2 組の入力データを得るものです。

標準入力が通常ファイルの場合、

example% cat start - middle - end > file

次のコマンドと同等になります。

cat start - middle /dev/null end > file

これは、 - がはじめて file オペランドとして使用されたときに cat によってファイルの内容全体が消費され、2 回目に - が参照されるとただちにファイルの終わりが検出されるためです。

環境変数

cat の実行に影響を与える環境変数 LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH については、environ(5) を参照してください。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

入力ファイルはすべて正常に出力されました。

>0

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(5) を参照してください。

関連項目

touch(1), attributes(5), environ(5), largefile(5), standards(5)

cat の出力先を入力中のファイルに変更すると、入力ファイルのデータが失われます。たとえば、

example% cat filename1 filename2 > filename1

この例では filename1 の元データが失われます。