Go to main content
マニュアルページ セク ション 1: ユー ザーコマンド

印刷ビューの終了

更新: 2016年12月6日
 
 

on(1)

名前

on - ローカル環境を使用してリモートシステム上でコマンドを実行

形式

on [-i] [-d] [-n] host command [argument] ...

説明

on プログラムは、プログラムの起動側の環境と類似した環境で、別のシステム上でコマンドを実行するために使用されます。すべての環境変数が渡され、現在の作業ディレクトリは保持されます。作業ディレクトリを保持するには、作業ファイルシステムがすでにホストにマウントされているか、ホストにエクスポートされている必要があります。相対パス名は、現在のファイルシステム内に存在する場合にのみ機能します。絶対パス名は問題が発生することがあります。

標準入力は、リモートコマンドの標準入力に接続されます。リモートコマンドからの標準出力と標準エラーは、on コマンドの対応するファイルに送信されます。

on プログラムを使用するには、rpc.rexd(1M) サービスがリモートマシン上で実行していることが必要です。デフォルトでは、rpc.rexd は存在しますが Oracle Solaris システム上で実行中ではありません。セキュリティーを高める目的で、リモートマシン上でコマンドを呼び出すための優先される方法は、ssh(1) です。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–d

デバッグモード。作業の実行中に一部のメッセージが出力されます。

–i

対話モード。リモートエコーおよび特殊文字の処理を使用します。このオプションは、端末と通信することが想定されるプログラムに必要です。すべての端末モードとウィンドウサイズの変更が伝播されます。

–n

入力なし。このオプションは、リモートプログラムが標準入力から読み取るとき、on プログラムの標準入力から標準入力を渡す代わりに、リモートプログラムが EOF を受け取るようにします。たとえば、ジョブ制御を使用してコマンドをバックグラウンドで実行するとき、–n が必要です。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/file-system/nfs

関連項目

chkey(1), rlogin(1), rsh(1), ssh(1), telnet(1), rpc.rexd(1M), attributes(5)

診断

ホストが不明です

ホスト名が見つかりません。

サーバーに接続できません

ホストが停止しているか、サーバーを実行していません。

見つかりません

作業ディレクトリを検索中に問題が発生しました。

マウントポイントが見つかりません

現在のファイルシステムを検索中に問題が発生しました。

RPC: 認証エラーです。

サーバーで DES 認証が必要ですが、秘密鍵が keyserv で登録されていません。おそらくパスワードなしでログインされています。keylogin を試行してください。これが失敗する場合、chkey を使用して publickey を設定してみてください。

on server: RPC: 引数をエンコードできません。

エンコードして送信側システムから受信側システムに渡す引数についての 10240 バイトの制限を超えました。

他の診断メッセージがサーバーから戻される可能性があります。

バグ

作業ディレクトリが NFS 経由でリモートマウントされているとき、Control-Z によってウィンドウがハングします。

ルートは on を使用できません。