llc2_stats - LLC2 ステーション、SAP、および接続の統計情報
llc2_stats ppa [-r] [-s sap] [-c connection]
llc2_stats コマンドは、LLC2 ドライバのホストベース論理リンク制御クラス 2 コンポーネントから統計情報を取得するために使用されます。統計情報は、ステーション、SAP (サービスアクセスポイント)、および接続コンポーネント用に保持されます。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
目的の接続を指定します。その値は、先頭に 0x のない 16 進数表記で入力されます。
指定されたカウンタを読み取ったあと、そのカウンタを 0 にリセットします。このオプションは、root ユーザーがこのコマンドを実行している場合にのみ有効です。
この要求の SAP を指定します。これは、先頭に 0x のない 16 進数表記で表されたシングルバイト値です。たとえば、NetBIOS sap (240 (0xf0)) は、–s f0 として入力されます。
次のオペランドを指定できます。
アダプタを指定するために使用される論理的な数字。PPA (物理接続点) は、最初の引数である必要があります。
次のコマンドは、PPA 4 のステーションの統計情報を表示します。例のあとに、各フィールドの簡単な説明が示されています。
example% /usr/lib/llc2/llc2_stats 4 Station values received: ppa = 0x00000004 clearFlag = 0x00 # of saps (hex) = 0x0002 saps (hex) = 02 aa state = 0x01 nullSapXidCmdRcvd = 0x00000000 nullSapXidRspSent = 0x00000000 nullSapTestCmdRcvd = 0x00000000 nullSapTestRspSent = 0x00000000 outOfState = 0x00000000 allocFail = 0x00000000 protocolError = 0x00000000
各フィールドは次のように説明されます。
アダプタを指定するために使用される論理的な数字。
このフラグは、読み取られたあとに統計情報が 0 にリセットされるか (1 に設定される)、または統計情報が読み取り専用であるか (0 に設定される) を示します。
現在、このステーション上でバインドされている SAP の数。
LLC とそれに隣接するレイヤーの間にあるステーションのサービスアクセスポイント (SAP) の論理インタフェース値の配列。
ステーションコンポーネントの現在の状態を示す数字 (0 = 停止、1 = 稼働中)。
NULL の SAP アドレス (sap = 0x00) に対して受信された XID コマンド Protocol Data Unit (PDU) の数。
NULL の SAP アドレスに対して受信された XID コマンド PDU に応答して送信された XID 応答 PDU の数。
NULL の SAP アドレスに対して受信された TEST コマンド PDU の数。
NULL の SAP アドレスに対して受信された TEST コマンド PDU に応答して送信された TEST 応答 PDU の数。
無効な状態で受信されたイベントの数。
バッファー割り当ての失敗の数。
LLC プロトコルエラー、つまり、不正な形式の PDU の受信や、フレーム Y が予期されていたときのフレーム X の受信の数。
上の表示には、0x02 と 0xaa の 2 つのアクティブな SAP があります。次の例では、SAP 02 の統計情報を取得するためのコマンドと、表示されている各フィールドの簡単な説明を示しています。
example% /usr/lib/llc2/llc2_stats 4 -s 02 Sap values received: ppa = 0x00000004 clearFlag = 0x00 sap = 0x02 state = 0x01 # of cons (hex) = 0x0000000a connections (hex) = 0000 0001 0002 0003 0004 0005 0006 0007 0008 0009 xidCmdSent = 0x00000000 xidCmdRcvd = 0x00000000 xidRspSent = 0x00000000 xidRspRcvd = 0x00000000 testCmdSent = 0x00000000 testCmdRcvd = 0x00000000 testRspSent = 0x00000000 testRspRcvd = 0x00000000 uiSent = 0x00000000 uiRcvd = 0x00000000 outOfState = 0x00000000 allocFail = 0x00000000 protocolError = 0x00000000
各フィールドは次のように説明されます。
アダプタを指定するために使用される論理的な数字。
このフラグは、読み取られたあとに統計情報が 0 にリセットされるか (1 に設定される)、または統計情報が読み取り専用であるか (0 に設定される) を示します。
ステーションの指定されたサービスアクセスポイント (SAP) の論理インタフェース値。
SAP コンポーネントの現在の状態を示す数字 (0 = 非アクティブ、1 = アクティブ)。
この SAP 上のアクティブな接続の数。
アクティブな接続インデックスの配列。
送信された XID コマンド PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
受信された XID コマンド PDU の数 (送信先の SAP = この sap)。
送信された XID 応答 PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
受信された XID 応答 PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
送信された TEST コマンド PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
受信された TEST コマンド PDU の数 (送信先の SAP = この sap)。
送信された TEST 応答 PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
受信された TEST 応答 PDU の数 (発信元の SAP = この sap)。
送信された番号なしの情報フレームの数。
受信された番号なしの情報フレームの数。
無効な状態で受信されたイベントの数。
バッファー割り当ての失敗の数。
LLC プロトコルエラー、つまり、不正な形式の PDU の受信や、フレーム Y が予期されていたときのフレーム X の受信の数。
この SAP には、10 個の確立された接続が関連付けられています。接続 1 の統計情報を取得するには、次のコマンドを入力します。
example% /usr/lib/llc2/llc2_stats 4 -s 2 -c 1 Connection values received: ppa = 0x0004 clearFlag = 0x00 sap = 0x02 con = 0x0001 sid = 0x0201 stateOldest = 0x00 stateOlder = 0x00 stateOld = 0x01 state = 0x08 dl_nodeaddr = 0x0080d84008c2 dl_sap = 0x04 flag = 0x50 dataFlag = 0x00 timerOn = 0x18 vs = 0x29 vr = 0x1e nrRcvd = 0x29 k = 0x14 retryCount = 0x0000 numToBeAcked = 0x0000 numToResend = 0x0000 macOutSave = 0x0000 macOutDump = 0x0000 iSent = 0x0ba9 iRcvd = 0x001e frmrSent = 0x0000 frmrRcvd = 0x0000 rrSent = 0x016a rrRcvd = 0x00c1 rnrSent = 0x0000 rnrRcvd = 0x06fb rejSent = 0x0000 rejRcvd = 0x0000 sabmeSent = 0x0000 sabmeRcvd = 0x0001 uaSent = 0x0001 uaRcvd = 0x0000 discSent = 0x0000 outOfState = 0x0000 allocFail = 0x0000 protocolError = 0x0000 localBusy = 0x0000 remoteBusy = 0x00b5 maxRetryFail = 0x0000 ackTimerExp = 0x0000 pollTimerExp = 0x0000 rejTimerExp = 0x0000 remBusyTimerExp = 0x0000 inactTimerExp = 0x0000 sendAckTimerExp = 0x0000
アダプタを指定するために使用される論理的な数字。
このフラグは、読み取られたあとに統計情報が 0 にリセットされるか (1 に設定される)、または統計情報が読み取り専用であるか (0 に設定される) を示します。
ステーションの指定されたサービスアクセスポイント (SAP) の論理インタフェース値。
SAP の指定された接続インデックス値。
stateOlder の前の接続コンポーネントの状態を表す数字。
stateOld の前の接続コンポーネントの状態を表す数字。
state の前の接続コンポーネントの状態を表す数字。
接続コンポーネントの最新の状態を表す数字。表 1 を参照してください。
SAP (上位バイト) と接続インデックス (下位バイト) で構成されたステーション識別子。
データリンクノードアドレス。これは、送信先ノードの MAC アドレスです。
送信先ノードの SAP。
接続コンポーネントの処理フラグ。表 3 を参照してください。
受信された I フレーム PDU からのデータユニットのステータスを表す数字 (0 = 破棄されていない、1 = 破棄済み、2 = REJ PDU が未処理のステータスでビジーステータスになった)。
タイマー動作フラグを表す数字であり、各ビットがこの接続のアクティブなタイマーを表します。タイマーの定義については、表 2 を参照してください。
送信する次の I フレーム PDU のシーケンス番号。
受信される次の I フレーム PDU の予期されるシーケンス番号。
リモートノードによって確認された最後に送信された I フレーム PDU のシーケンス番号プラス 1。
転送ウィンドウサイズ。
retryCount は、タイマーの期限切れが発生した場合は常に増分されます。これらのタイマーは、アウトバウンドフレームを保護します。
肯定応答を待っているアウトバウンド I フレームの数。
再転送されるアウトバウンド I フレームの数。
使用されなくなりました。
使用されなくなりました。
送信された I フレームの数。
受信された I フレームの数。
送信されたフレーム拒否 PDU (FRMR) の数。
受信されたフレーム拒否 PDU (FRMR) の数。
送信された受信側準備完了 PDU (RR) の数。
受信された受信側準備完了 PDU (RR) の数。
送信された受信側準備未完了 PDU (RNR) の数。
受信された受信側準備未完了 PDU (RNR) の数。
送信された拒否 PDU (REJ) の数。
受信された拒否 PDU (REJ) の数。
送信された拡張非同期平衡モード設定 PDU (SABME) の数。
受信された拡張非同期平衡モード設定 PDU (SABME) の数。
送信された番号なしの肯定応答 PDU (UA) の数。
受信された番号なしの肯定応答 PDU (UA) の数。
送信された切り離し PDU (DISC) の数。
無効な状態で受信されたイベントの数。
バッファー割り当ての失敗の数。
LLC プロトコルエラー、つまり、不正な形式の PDU の受信や、フレーム Y が予期されていたときのフレーム X の受信の数。
このコンポーネントがローカルビジー状態にあり、I フレームを受け入れることができなかった回数。
リモート接続コンポーネントがビジー状態にあり、I フレームを受け入れることができなかった回数。
maxRetry に達したために発生した失敗の数。
肯定応答タイマーの期限切れの数。
ポーリングタイマーの期限切れの数。
拒否タイマーの期限切れの数。
リモートビジータイマーの期限切れの数。
非活動タイマーの期限切れの数。
送信肯定応答タイマーの期限切れの数。
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属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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クローンデバイス
LLC2 のコンポーネント、状態、およびフラグについての詳細は、国際標準化機構 (ISO) のドキュメント「ISO 8802-2: 1994, Section 7」を参照してください。
このユーティリティーは Oracle Solaris の将来のリリースから削除される可能性があります。