bdiff(1)

名前

bdiff - 大規模ファイルの diff

形式

bdiff filename1 filename2 [n] [-s]

説明

bdiff は diff と同様の機能を持ち、filename1 と filename2 引数で示した 2 つのファイルの相違箇所を見つけ出します。本コマンドは、diff が処理可能な限度を超えた大きなファイルを比較するために提供されています。どちらかの引数にファイル名の代わりに – を指定すると、標準入力が比較対象となります。

bdiff は両ファイルの先頭にある共通部分を無視し、残りの部分を n 行ずつのセグメントに分割し、個々のセグメントを比較するために diff を呼び出します。ファイル名以外の 2 つのオプションを両方とも指定する場合、前述の「形式」で示した順序で記述しなければなりません。

bdiff の出力は diff の出力とまったく同じ形式です。行番号もファイルの分割を考慮して連続したものが割り当てられます。したがって出力リストは、ファイル全体が一度に比較されたかのように見えます。ただし分割により比較が行われているため、bdiff は、全体を一度に比較した場合に比べて、必ずしもファイルの微妙な差を探し出せるわけではないことに注意してください。

オプション

n

分割の単位とする行数を指定します。デフォルトは 3500 です。3 番目の引数が記述されていてその値が数値の場合、自動的に行数指定と見なされます。本引数は、デフォルトの行数である 3500 行が diff にとって多すぎて処理できない、といった場合に使用すると便利です。

–s

サイレントオプション。bdiff が通常出力する診断メッセージを抑止します。ただし bdiff が呼び出す diff からの診断メッセージは、本オプションが指定されていても出力されます。

使用法

ファイルが 2 ギガバイト ( 2³¹ バイト) 以上ある場合の bdiff の動作については、largefile(5) を参照してください。

ファイル

/tmp/bd?????

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

関連項目

diff(1), attributes(5), largefile(5)

診断

診断メッセージの意味については help を使用してください。