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マニュアルページ セク ション 1: ユー ザーコマンド

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更新: 2016年12月6日
 
 

hashcheck(1)

名前

spell, hashmake, spellin, hashcheck - スペルミスの報告

形式

spell [-bilvx] [+ local_file
] [file] ...
/usr/lib/spell/hashmake 
/usr/lib/spell/spellin n
/usr/lib/spell/hashcheck spelling_list

説明

spell コマンドは、指定された file から単語を収集し、スペルリスト内でそれらを検索します。スペルリスト内の単語になく、かつそこから (特定の語尾変化、接頭辞、または接尾辞を適用して) 派生させることもできない単語は、標準出力に書き込まれます。

file 引数が存在しない場合、チェックする単語は標準入力から収集されます。spell は、ほとんどの troff(1)tbl(1)、および eqn(1) 構文を無視します。すべての出力単語のコピーが履歴ファイル (spellhist) 内に累積され、stop リストにより、漏れがないようにミススペルがフィルタで除去されます (例: their=thy-y+ier)。

デフォルトでは、spell は (deroff(1) と同様に) インクルードファイルのチェーン (.so および .nx troff(1) 要求) に従います (この種のインクルードファイルの名前の先頭が /usr/lib である場合を除く)。

標準のスペルリストは多数のソースをベースにしており、通常の辞書より計画性は低くなりますが、適切な名前および一般的な技術用語という点ではより効率的です。生物学、医学、および化学の特殊な語彙については、浅く扱われています。

spell で使用されるハッシュリストの保守およびチェックには、3 つのプログラムが利用されています。

hashmake

標準入力から単語のリストを読み取り、対応する 9 桁のハッシュコードを標準出力に書き込みます。

spellin

標準入力から n 個のハッシュレコードを読み取り、圧縮されたスペルリストを標準出力に書き込みます。

hashcheck

圧縮された spelling_list を読み取り、その中のすべての単語について 9 桁のハッシュコードを再作成します。これらのコードを標準出力に書き込みます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–b

イギリス英語のスペルをチェックします。このオプションでは、centrecolourprogrammespeciality travelled などを優先するほかに、standardise のような単語で -ise を要求します。

–i

deroff(1).so および .nx コマンドを無視するようにします。deroff(1) がシステムに存在しない場合、このオプションは無視されます。

–l

all インクルードファイルのチェーンに従います。

–v

スペルリストにそのまま存在しないすべての単語、およびスペルリスト内の単語からの派生と思われる単語を出力します。

–x

可能性のあるすべての語幹を、各語の先頭に = を付けて、1 行につき 1 つずつ出力します。

+local_file

spell の独自のスペルリストに加えて、正しいスペルの単語セットをジョブごとに指定します。local_file は、ユーザー指定のファイル名で、このファイルにはソート済みの単語リストが 1 行に 1 つずつ含まれます。local_file 内にある単語は、spell の出力から削除されます。sort(1) を使用して、local_file を ASCII 照合順序にします。この順序付けに従わない場合、local_file 内の一部のエントリが無視されることがあります。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

file

スペルミスをチェックするためのテキストファイルのパス名。ファイル名を指定しない場合、標準入力から単語が収集されます。

環境変数

spell の実行に影響を及ぼす環境変数 LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH の説明については、environ(5) を参照してください。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生した。

ファイル

D_SPELL=/usr/lib/spell/hlist[ab]

ハッシュされたスペルリスト、アメリカ英語およびイギリス英語

S_SPELL=/usr/lib/spell/hstop

ハッシュされたストップリスト

H_SPELL=$HOME/.spellhist

履歴ファイル

/usr/share/lib/dict/words

マスターディレクトリ

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
text/spelling-utilities

関連項目

deroff(1)eqn(1)sort(1)tbl(1)troff(1)attributes(5)environ(5)

spell は、U.S. ASCII コードセットで定義された英単語に対してのみ機能します。

バグ

スペルリストの対象範囲は一様ではありません。新規インストールの場合、ローカルの追加内容を収集するために数か月かけて出力をモニターすることがあります。

イギリス英語のスペルは、米国人により作成されました。

スペルの間違った単語は、デフォルトでモニター可能です。そのためには、H_SPELL 環境変数を spell プロセスに書き込み可能なファイルの名前に設定します。H_SPELL が設定されていない場合、 $HOME/.spellhist が履歴ファイルとして使用されます。モニタリングを望まない場合は、適切なスペル履歴ファイルを、書き込み権を無効にして作成できます。